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12-b.加工


12-a-2.貼り作業)(2)←バスバーが付いたら形を整えていきます。





 完成はこのような形になります。

この形状は製作者により様々です。

どのようにバスバーを仕上げるかにより、その楽器の音響特性が大きく変わることになります。
この音響特性の確認は楽器が完成してから(即ち表板をつけてから)結果が分かることですので、完成した楽器の特性を変更したいと思ったときには一度表板を外さなければならないことになります。

正直、これはあまりしたくない作業です。

従って、この時点でどのような音響特性を持った楽器になるのかを予想しておきたいのですがやはりなかなか難しいことであると私は思います。
表板のアーチ形状・厚み、そしてこのバスバーの削りが大変重要な要素を持っていることは明確ですが、そのそれぞれについての完璧な見識が欲しいと思いながら製作しております。
その辺りの技術的なレポートも全く無いわけではありませんが、私が思うにここは職人の"勘"が大きな力となるのではないでしょうか。
私は表板を中指の第2関節で叩いて出てくる音を聞きながら判断しています。

難しいですが楽しいところではないでしょうか!

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