60年間の臼の役目を終え、今ここにビオラとして甦る 

実家で60年以上使われてきた臼が、今年その使命を終わりました。
私も小学生の頃から小さな杵で大人たちに混ざって餅をついていました。
あちらこちらに修理が施され代々大切に使われてきた臼です。
しかし最近は餅をつくと臼の凹面の表面が剥れ餅に混じり、つきを中断し手返しの人がその木を摘み取りながらついていました。
いよいよ処分というときに臼の木を何かに使ってみたいと思い、そこはやはりバイオリン職人、
「 楽器を作ろう!! 」
ここ数年ビオラを弾くようになりましたので私用の楽器、いやいや田中家の家宝にしようと考えました。
先ずは、臼を輪切りにするため厚木森林組合に問合せたところ切断してもらえるということで、
直径50cm、高さ50cm程の臼を車に積みこみ加工所に行きました。
コンベアーに横向きにセットされた臼は大きなバンドソーへと導かれ、5cm程の厚みの円盤が5枚と凹面部分のドーナッツ状の
ものなどが数枚ほど取れました。
所々黒く痛んでいるところもありましたが、ケヤキと思われるその木はどの円盤もしっかりとした断面を見せていました。
バイオリン職人の血が騒いだ瞬間でした。

臼ビオラ




      *** 以 下 更 新 中 で す。 ***






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