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11.表板とf字孔


 バイオリンの顔とも言える表板に f字を空けていきます。

 表板のアーチ及び板厚の削り出し作業は裏板と似ているので省略しました。
 (参考)5.アーチ出し 8.厚み出し

 まずゲージを用意するのですが、こちらも型と同じく親方からコピーさせてもらったりします。
 上下の位置決めは表板の上の面から195mmの所に切り込みが来るようにします。(写真では分かりにくいですが・・・)
 左右の位置決めは中心線からf字の上の丸い部分の右(赤の印)までが21mm
 同じく中心線からf字の下の丸い部分の左(青の印)までが66mmとしています。



 線が引けたら真ん中(赤の印)にキリで穴を開けます。
 この穴から糸ノコを入れて木を落としていきます。



 糸ノコの作業が終わった段階では、まだ余分な木が残っているのでナイフ・ヤスリで仕上げます。




 f字が彫れたら切り込みを入れます。内側は中心線の195mmの場所です。
 この195mmとは駒の立つ位置なので重要なポイントです。
 外側は内側より上に少しずらした場所に切り込みを入れます。
 ですが外側は飾りです。
 因みに"f字孔"という呼び名はアルファベットの「f」に似ていることから名前が付けられています。

 


 次は→12.バスバー

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